Jerrio’s Cafe ~ 気がつけば音楽が流れていた

 店主 Jerrio の四方山話と愛聴盤紹介。ジャンルの壁を越え、心に残った音楽について語ります。

2012-01-01から1年間の記事一覧

海を見ていた午後

先日、録画してもらっていたNHKの「SONGS」で、かつて赤い鳥やハイ・ファイ・セットで活躍し、今もソロで歌い続けている山本潤子の特集を見た。 ハイ・ファイ・セットは僕の中高生時代に「卒業写真」や「フィーリング」が大ヒットしたので、同世代にはその透…

INSIDE

最近、少しばかり気分が下降気味。繁忙感が緩和されてくると、よく直面する傾向なんだけど、例に漏れずやっぱり来た。決して仕事人間でもないのに、もっと時間ほしいなー、なんて思っているうちが花ってことなのかな。 ハイどうぞ、と少しばかり時間が与えら…

大地に海に響く歌声

このコンサートには絶対行かなきゃ。なにがなんでも行かなきゃ。そう思っていた。開催はラッキーなことに金曜日。緊急を要する案件さえなければ、何とかなるだろう。そう踏んで、今月に入って周りにはジャブ打ちを始めた。「17日は夕方消えるのでよろしく。…

雪のための50の言葉

超個性的な天才フィメール。音楽の世界に時折出現する、少し妖しいオーラを放つ彼女たちは、若くして絶対的な独自の世界を確立する。 彼女たちが天賦の才を受けていることは、誰もが認めるのだろうが、その極めて個性的な世界ゆえに、好きか嫌いかに、はっき…

デュオの要諦

「あの時代の小学生の女の子で、ピンク・レディーを歌って踊るという経験をしなかった人はいまい。」 昨日の日経新聞の一面コラム「春秋」は、エッセイスト・酒井順子の「携帯の無い青春」からのこの一文を引用し、一昨日の注目すべき裁判の判決を取り上げて…

シレンシオ ~静寂~

寒い日が続いていても雪は降らない。近畿北部は大雪のようだし、関東でも積もっているというのに、ここ大阪に雪の気配はない。でもこの調子だと二月には一度くらい積もりそうな予感がある。待ち遠しい気もするが、少し困った気分にもなる。 雪の世界は静寂の…

ラプソディー・イン・ブルー

今週、11日の水曜日。朝、何気なく新聞の社会欄を見ていると、最下段の訃報のところに、ひっそりと見覚えのある名前が記されていた。アレクシス・ワイセンベルク氏。フランスのピアニストで、8日スイス・ルガノの医療施設で死去。享年82。死因は不明だが、約…

名前はアートなのに...

お正月もあっという間に過ぎた。5日には仕事始め。気がつけば七草の節句も終わっている。今年もまた、あまりお正月らしくない気分で過ごしてしまった。 何故なんだろう。普通にお節料理も用意して、大好きな数の子も食べ、日頃あまり飲まない日本酒を日の明…