Jerrio’s Cafe ~ 気がつけば音楽が流れていた

 店主 Jerrio の四方山話と愛聴盤紹介。ジャンルの壁を越え、心に残った音楽について語ります。

Artistピックアップ

高山厳を知っていますか?

この急激な円安はどうかと思うけど、疑心暗鬼の中ではあっても日経平均株価も上昇を続け、日本経済に明るい兆しが見え始めているのは事実だ。ことに円安のメリットを大きく受ける自動車メーカーの回復振りは目覚ましいが、そうした大企業の実態は本当に「進…

カレンの歌声が聴きたい

カレンの歌声が聴きたい...そういう思いに駆られるときがある。その頻度は数年に1度というところだろうか。そのたびに僕は、カーペンターズの旧譜を1枚、また1枚と買い足してきた。 カレン・カーペンターの歌声は、僕にとっては精神の安定剤のようなも…

エディ・コスタの思い

サッカーではなくて、野球の試合だったような気がする。恐らく前回のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)だったと思うんだけど、記憶は定かでない。観客席で観戦する子供達の集団を映し出した映像に、アナウンサーが「この子供たちは、エディ・コ…

yanokami は終わらない

ここのところ、昨年末に発売された、yanokamiのセカンドアルバムにして最終作、『遠くは近い』 をよく聴く。そしてそのたびに、この続きが聴けなくなってしまったこと、この音楽の発展形が永遠に消失してしまったことを、あまりにも残念に思うのだ。 天才は…

ベイルートにはまる

昨年の秋、ある雑誌でベイルートの新作 『The Rip Tide』 の簡単な紹介を読んで、非常に興味をそそられた。実はもう随分長い間、海外発のバンド・ミュージックにがっかりすることが多くなっていて(僕自身の嗜好の問題なのですが...)、頻繁に足を運んで…

雪のための50の言葉

超個性的な天才フィメール。音楽の世界に時折出現する、少し妖しいオーラを放つ彼女たちは、若くして絶対的な独自の世界を確立する。 彼女たちが天賦の才を受けていることは、誰もが認めるのだろうが、その極めて個性的な世界ゆえに、好きか嫌いかに、はっき…

名前はアートなのに...

お正月もあっという間に過ぎた。5日には仕事始め。気がつけば七草の節句も終わっている。今年もまた、あまりお正月らしくない気分で過ごしてしまった。 何故なんだろう。普通にお節料理も用意して、大好きな数の子も食べ、日頃あまり飲まない日本酒を日の明…

2011年、今年の一枚は?

いよいよ大晦日。この一年は本当に様々なことがあった。通常なら一年の終わりの数日間は、その年の総括のようなことが色々行われるのだが、今年はとてもそういう風にならない。一旦終わって総括、とはいかないのだ。様々なことが今なお続いている。今も立ち…

ベネチアの小泉今日子

最近、ベッドに横になるとそのまま眠ってしまうパターンが続いているのだが、普段は枕元に、一編ごとが短めのエッセイ集を用意していて、少し余裕があるときはベッドの上で毎晩少しずつ読んで眠るようにしている。この眠る前に読もうと思うか思わないかが、…

ピアソラが残したもの

「この音楽は、ずっと前から聴いていた気がする...」 そんなはずはないのだが、初めてアストル・ピアソラの音楽にふれたとき、そう思った。昔から知っていたように懐かしく、それでいてとても新しい感覚の音楽。第一印象は「バッハのようだ」。最初からア…

ブログ一周年 そしてビル・エヴァンス

昨日、9月18日はこのブログをスタートして、ちょうど1年目。記念すべき日だった。たかが一年で何を大げさな、と思われるかもしれないが、この飽きっぽい僕にとって、未だ続いているというこの事実は一大事なのである (自分で言うのもなんですが...)。し…